京手描友禅は江戸時代元禄の頃、宮崎友禅斎が京都知恩院山内にて、扇面の描画より発展させた絵画的色彩の濃いキモノ模様染を編み出した時より発祥したと伝えられています。染匠という職業が誕生したのは、京手描友禅が産業として京都に芽生えたのと、ほぼ同時期といわれていますが、それがいつの頃なのか、定かではありません。現在、この京手描友禅は、意匠考案・下絵・糊置き・引染・挿友禅等少なくとも約14~15工程の多岐に分業化され、刺繍や紋をも含め“染め”の総合芸術・技術と意匠の集大成として、染匠の創作意図のもと創作されています。その創作工程の中で染匠の役割は、この“美しきもの”を、時代を超えさらに向上させるため、京手描友禅加工のプロデューサーとして、きもの創りのソフト面 を担当し、作品創作の全般を統括しています。 京友禅は、日本女性をより美しく彩るために創り出されたキモノです。「女性の美」と「友禅の美」この2つの“美”を追求し、極めるために活動しているのが染匠といえるでしょう。
運営団体京都工芸染匠協同組合
- 住所
- 京都市中京区六角通新町西入西六角町97番地
- 設立年月日
- 昭和37年7月7日
- 会員数
- 50名
- ホームページ
- http://www.sensho.or.jp/
事業目的
京都工芸染匠協同組合傘下事業所の生産する京手描友禅は、永い歴史に培われた高度で多様な技術技法を活かし、日本的多様な意匠・デザインを内在させ、様々な感性を表現し、あらゆる消費者ニーズに対応出来る小ロットの商品生産、究極的には一点一作生産体制が強みです。この歴史的高度な技術・技法と、高い芸術性を含む意匠力を持つ手創りの強みを活かして京手描友禅のもの創りを継承・発展していかなければなりません。
また、個々の事業所の制作する和装品は、技術的特徴・意匠面での特異性により、各同業者工房で作るモール内で様々な着物がご覧いただけ、バリエーション豊かな着物が実感していただけるものと存じます。
主な活動
- 工芸染匠作品展覧会の開催
- 京手描友禅証紙の発行
- 京都市ふるさと納税・返礼品の出展等