服飾品・小物について

古くから伝わる染色技術を、京都の扇絵師・宮崎友禅斎が苦労を重ね、集大成して生まれたのが華麗多彩な京友禅です。花鳥山水などを映した京友禅は、日本のきものの代名詞になっているといっても過言ではないでしょう。

多彩でありながら、気高く、ゆかしい京友禅の色柄には、京都千年の歴史が育んだ、美しい感覚が息づいています。

京友禅は、複雑な工程と高度な技術が必要なため、1人の人間が各工程すべての技術を修得するのに、技術的にも時間的にも非常に困難であるという問題があります。そのため、各工程ごとに専門の技術者(職人)が受け持っています。京友禅は手描染・型染と関連工程で専門分業化されており、京友禅協同組合連合会はその部門毎10の協同組合により構成されています。

運営団体京友禅協同組合連合会

住所
京都市中京区西洞院通四条上る蟷螂山町481 京染会館5階
設立年月日
1976年(昭和51年)7月5日
会員数
10団体
ホームページ
http://www.kyosenren.or.jp/

事業目的

現状の生産商品は和装品・着物等です。業態は加工・製造業者で、販売先は流通業者及び小売店・百貨店となっています。しかし、コロナ渦の激変により、この業態は弱体化し、流通の近代化をしなければ、江戸時代から続く京友禅の存在自体が消滅する事態となってしまいます。

そのなかで、新しい生き残り策は、新しい市場を開拓するために新しい分野に挑戦してまいります。まず、現在の小幅生地を、広幅生地染色へ、和装品からインテリア・小物商品へと展開してまります。

京友禅産地がそれぞれ持つ京友禅の技術・技法を駆使し、京都で培われてきた服飾意匠を基として、世界で受け入れられる意匠デザインの素養を獲得するために、世界市場で競争できる斬新な感性と切り口で新商品の開発を実施します。

主な活動

  • PRイベント「京友禅フェア」等の需要開拓事業、
  • 展示会「京友禅総合展」の開催
  • 新商品づくりのための「意匠開発事業」
  • 後継者育成のための研修事業